p>人工知能 (AI) は設計者に取って代わってしまうのでしょうか?  最近、AI と機械学習技術に関する会話の中で、そんな質問がありました。個人的には、「いいえ」だと考えています。何故なら、人間の創造性は、何にも代えがたいものだと思うからです。ロボットは、 AI でプログラムできるかもしれませんが、基本的には、人間のパターンから学習するか、機械学習としても知られる人間の知性を模倣するに過ぎないからです。

 

一方、AI には設計ワークフローを自動化する大きな可能性があります。3D Creator3D Sculptor など、SOLIDWORKS® ブラウザベースのロール(Role)には、実は、非常に多くのAIが組み込まれていることをご存じでしょうか?

 

デザインアシスタント(Design Assistant)を是非、試してみて下さい。デザインアシスタントには、組み込みの機械学習アルゴリズムを使用する 4 つのツールが含まれています。つまり、皆さんのワークフローを学習し、設計支援をしてくれるのです。また、 AI を活用したツールは、エッジ選択、合致操作など、時間のかかる反復的なタスクを自動化するように設計されているため、結果、生産性の維持、または向上を期待できるだけでなく、人間しかできない「創造性」を働かせたり、より注意が必要または気になっている部分の設計に注力するために時間を割くことを可能にするのです。

 

デザインアシスタント ツールと、それらが設計ワークフローでどのように役立つかをご紹介しましょう。

 

デザインアシスタント 選択を補助する

選択のためのデザイン支援(Selection Helper)は、皆さんがこれまでに操作して完了した作業に基づいて、次に何を選択する必要があるかを予測して提案する機能です。エッジ、フィレット、または面取りなどのフィーチャーを選択するための優れた仕事仲間と言っても良いでしょう。類似または対称、同等の長さ、または近くにある、など他のエッジを識別し、選択する可能性が高い他のエッジを予測します。別の選択手段を追加することで、予測が洗練されます。AIの出した予測を受け入れる場合は、1 回タップします。ゴーサインが表示され、AIから提案されたすべてのエッジが自動的に選択されます。いずれにせよ、最終決定権は、常に、あなたにあることを忘れないで下さい。

 

例として、モーターのアセンブリで作業しているにも関わらず、たった1つの部品で、手動で選択しなければならない多数のフィレットの中から、さらに鋭いエッジの一部を削除したいとしましょう。ここで、選択のためのデザイン支援(Selection Helper) が非常に役に立つのです。1 つ選択すると、デザインアシスタントは、ジオメトリのサイズ、形状、および方向に基づいて、他の選択範囲を提案します。オプションをより多く選択することで、予測はよりインテリジェントになり、必要なことに関連性が高くなります。そして、はるかに短い時間で、必要なすべてのエッジに新しいフィレットを追加できます。

選択のためのデザイン支援(Selection Helper)は、最初の選択を行った後、ジオメトリのサイズ、形状、方向に基づいて、選択できる範囲を提案します

 

 

デザインアシスタント 合致を補助する

合致作成のデザイン支援(Mate Helper)は、構成部品を複数挿入する場所を認識して提案することにより、複数の構成部品のインスタンスをアセンブリに自動的に挿入する機能です。

 

合致作成のデザイン支援(Mate Helper)を使用すると、複製構成部品の追加インスタンスを自動的に挿入できるため、圧倒的に効率が良くなり、ファスナーなど、複製構成部品の挿入に費やす余分な時間が削減されます。

合致作成のデザイン支援(Mate Helper) は、図中、黄色で示されているように、重複する構成部品の追加インスタンスを識別し、構成部品を自動的に配置するため、手動で行う必要がありません

 

 

デザインアシスタント スケッチを補助する

スケッチのデザイン支援(Sketch Helper)は、次に何をスケッチするかをAIが予測し、選択したスケッチオブジェクトやエンティティを、周囲の特性が似ている複数の場所にすばやく複製するのに役立ちます。

 

ブラケットにいくつかの穴を追加したいとしましょう。1 つのスケッチエンティティを配置するだけで、スケッチのデザイン支援(Sketch Helper) は、次に何をスケッチするかを予測し、スケッチを自動的に完成させようとします。必要なスケッチを正しく予測するために、類似したオメトリを認識しすることにも賢いのです。

スケッチのデザイン支援(Sketch Helper)は、周囲のジオメトリに関連して既存のスケッチジオメトリを認識し、スケッチエンティティを配置する追加の場所を提案します

 

デザインアシスタント スマート合致

スマート合致は、構成部品を周囲の構成部品と合致させたい位置にドラッグアンドホールドすることで、合致を作成できるように設計されています。構成部品を別の構成部品のエッジの近くにドラッグすると、スマート合致コマンドが自動的に起動し、正しい合わせ面を認識して、完全拘束合致を、即、作成します。

スマート合致を使用して、コンポーネントを所定の位置にドラッグ&スナップします

 

 

ここでは、生産性の向上に役立つ 4 つの「AIスマート」ツールをご紹介しました。デザインアシスタントツールは、あなたのワークフローに基づいて学習し、よりインテリジェントになります。ワークフローにリアルタイムで適応し、より多くの入力を提供すればするほど、適応して最新の提案を提供するようになります。

 

あなたを助けるために、AIツールがあります。あなたに取って代わるものではありません。「無くならない仕事とは、創造性が必要な仕事だ」という人もいます。AI が私たちに取って代わるとは思いませんが、私たちの働き方に大きな影響を与えてることは、また事実です。

 

皆様からの機能強化リクエストを募集しています。まだアイデアを提出していないお客様でも、2023 年 1 月 27 日まで、コミュニティ Communityにて登録が可能です。コミュニティのアクセスには、3DEXPERIENCE ID が必要です。お客様からのリクエストは宝物。皆様からのリクエストをお待ちいたします。

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